2005 年03 月08 日
金沢和傘 80歳の情熱
金沢和傘の松田さんのことは結構皆さんご存知のようだ。
松田さんはうちの親方主宰の匠倶楽部のメンバーのお一人で
昨日、松田さんのところへお使いに行ってきた。
実は新年会のときに、松田さんから
「戦前、和傘屋が百件あったころに皆が競って造った
文化仕上げの傘を復活させたいんや」
と持ちかけられた。
「文化仕上げの傘???」
実は傘の骨や軸が本当の漆塗りで蒔絵などをあしらった品らしい。
つまり傘を閉じた時に、蒔絵が現れる粋な和傘のよう。
金沢和傘唯一の伝承者となった松田さんとしては、
古き良き時代の技をなんとしても残しておきたいとの思いがあったのだ。
80歳の職人の情熱に驚かされた。
昨日は
「よっしゃ、やりましょう」
という返事を伝えに行った次第。
投稿者:与五朗(よご)at 11 :50| 伝統工芸 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )